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テニスウェア~れいなの場合(1) 

「ねえ、れいな、やっぱりクラブ移るの?」
「うーん、まだ決めていないの」
「れいなのコーチはいい人だけど、あいつらが来てから雰囲気よくないし」
「・・・まあね」
放課後に通っているテニスクラブの更衣室で、れいなは同じ年の友だちとそんな話をしていた。
れいなはお嬢様学校として有名な私立白雪女子学園中学の3年生である。白雪女子は、お嬢様学校にありがちな傾向そのままで、ごく一部の運動部は強いが、それ以外は大会でも1回戦突破が目標というレベルだ。だから、娘にスポーツをやらせようという親は、お稽古事の延長で子供の頃からスポーツクラブに通わせる。
れいなも小学生の頃から姉と一緒にこのテニスクラブに通っていた。当初はそれほど熱心だったわけではないのだが、成長が早く体格のいいれいなは、テニスの素質があったらしく大会でも好成績をおさめた。試合に勝つことでテニスが面白くなってきたれいなは真面目に練習するようになり、ジュニアの大会で全国大会でいいところまでいくようになっていた。実力に加えて、アイドル並のルックスとスタイルが注目され、テニス雑誌でも何度も取り上げられていた。
このテニスクラブは今まであまり選手育成に成功していなかった。れいなのコーチにしても人柄はいいが、技術面での指導はレベルが高いとは言い難かった。はっきり言えば、れいなの素質で勝っていたようなものだったのだ。
少し前に、名門のテニスクラブのコーチかられいなに引き抜きの声がかかっていた。れいなの素質なら、きちんとした技術面の指導を行なえばかなりのレベルに達すると見抜いたのだ。しかも、れいなが名家のお嬢様であることを知ると、然るべきルートできちんと両親に申し入れてきた。
両親は、大会での活躍こそ知っていたが、所詮はお嬢様の習い事の延長で考えていた。だから、れいなをプロにさせる気などは全く無かった。だが、本人が望むのなら才能を伸ばすのも悪く無い、と考え、れいな本人に選択を委ねていた。
長年世話になったクラブではあったが、れいなは移籍に心が傾いていた。それは今年から新たにコーチとして入って来た3人組のせいだった。

友人と別れ、白雪女子の制服に着替えた後、移籍のことを考えながら、ぼんやりとクラブハウスの掲示板を見ていたれいなのスカートが捲られた。
「キャー」
「おお、れいなのパンツは白か。さすがはお嬢様だな」

【つづく】


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[2008/11/13 06:00] テニスウェア~れいなの場合 | トラックバック(-) | コメント(-)