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淫指~みどりの場合(2) 

みどりと兄は駅まで並んで歩いて行った。兄と二人で歩くのはほとんど一年ぶりだったので、みどりははしゃぎながらいろいろ話しかけるのだが、兄は心ここにあらずという感じで生返事をするばかりだった。
寂しくなってしまったみどりも駅に着いた頃には黙りこくってしまった。
二人で満員電車に乗り込んだ。兄と体が密着する。みどりはふと子供の頃のことを思い出していた。甘えん坊のみどりは、小学校三年生の時まで一緒にお風呂に入ったり兄に抱きついていたりした。みどりは兄の温もりが心地よかった。
隣駅に着いた。ここで客がかなり入れ替わる。
「おはよう、みどり」
クラスメートが乗り込んできた。名門校の白雪にはかなり広範囲から通学してくるので、この路線に乗ってくるのはみどりと二人だけだった。特に待ち合わせをしているわけではないが、この電車に一緒に乗り合わせることが多い。
「おはよう」
「あら、お兄さんじゃ、ありませんか。お久しぶりです、御無沙汰しています」
クラスメートは驚いていた。みどりの家にもよく遊びに来ていたので面識はある。この一年は兄の受験でみどりが友達を家に招かなかったので、こちらも一年ぶりだった。
「こちらこそ。今月から予備校に通うことになったので、みどりと一緒に電車に乗ることになってね」
兄はさっきまでの不機嫌な表情から一変し、以前の優しい笑顔だった。みどりはホッとした。
クラスメートは兄が一緒にある理由は納得したが、受験で落ちた兄にどう言っていいかわからず、
「ああ、そうなんですか」
とだけ言って、みどりと話し始めた。
みどりは兄とクラスメートに挟まれる形でクラスメートの方を向いて話をしていた。新学年になったので、話題の中心はクラス替えや担任教師の話だった。
(エッ!)
今日は後ろに兄が立っているので痴漢されることは無いと安心しきっていたのだが、いきなり制服のミニスカートの上からお尻を鷲掴みされたのだ。慌てて振り返ると兄が優しげな笑顔を浮かべている。
(まさか、お兄様が痴漢?)
兄はさらにみどりに体を密着させてきた。兄の固くなったものが、みどりに押し付けられてきた。
(間違いない! お、お兄様・・・)

【その3へ続く】



[2010/02/06 06:00] 淫指~みどりの場合 | トラックバック(-) | コメント(-)