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フェロモン~さなえの場合(3) 

その娘を最初に見かけたのは、たまたま朝立ち寄った駅のホームだった。
名門である私立白雪女子学園中学の制服を着て、きれいな黒髪をポニーテールに束ね、可愛らしいメガネをかけ、文庫本を読んでいた。
中学生としては平均ぐらいの身長で、胸は巨乳というわけでは無かったが、制服の上からも膨らみが見て取れた。
チェックのミニスカートから伸びているすらっとした脚は細すぎることも無く男が望む適度な肉感も備えていた。
その清楚なたたずまいに心惹かれた。
いや、きれいごとはよそう。思いっきり犯したくなった。
まだ処女に違いない。
その処女を奪いたかった。
その娘は几帳面な性格らしく、毎日同じ時刻の電車に乗るので、この子の行動パターンをつかむのはたやすかった。
カバンにつけてあるプレートには「Sanae」と書かれていた。
(さなえか、俺が犯してやるぜ)
俺はタイミングをうかがっていた。

「さなえ、帰りに買物付き合ってよ」
「ごめんね。今日中に図書館に本を返さないといけないから」
「本当にさなえは本が好きだね。
 本ばっかり読んでいないで彼氏作ったら。
 さなえ、カワイイからすぐ彼氏できるよ」
「えっ?」
「さなえ、もう中3なのに男の子とデートしたことも無いでしょ」
私は真っ赤になってうつむいてしまいました。
「すぐ赤くなって! ウブなんだから」
クラスメートの言葉に逃げるように教室を出て下校しました。
私の自宅の最寄駅の近くに大きな図書館があり、カウンターで本を返しました。
私は書架をゆっくりと歩き回りながら次に借りる本を探していました。
(あ、この本読みたかったんだ)
私が手を伸ばすと、ちょうど隣にいた男の人と指がぶつかってしまいました。
「ごめんなさい」「ごめんなさい」
お互いに謝りながら相手の顔を見ました。
その瞬間私はドキっとしてしまいました。

【その4へ続く】

[2009/03/15 06:00] フェロモン~さなえの場合 | トラックバック(-) | コメント(-)