2ntブログ
最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

月別アーカイブ

広告

リンク
ランキング
DTIランカー
FC2ブログランキング
RSSリンクの表示

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[--/--/-- --:--] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

フェロモン~さなえの場合(2) 

俺は「惚れ薬」を手にマッドの研究室を出た。
マッドというのは俺の高校時代の同級生で天才的な頭脳を持った変人だ。
マッドという名前は、もちろん「マッド・サイエンティスト」から取ったあだ名だ。
教授の言うことを聞いて立てていれば良かったのだろうが、そういうことのできる男では無く、才能を惜しまれつつも早々に大学を追い出されていた。
俺は会社を経営している親父に金を出させて自由に研究をさせ、その成果を金儲けや個人的な楽しみに生かしている。

一ヶ月後、再びマッドの研究室に行った。
「おう、あの『惚れ薬』よく効くなあ。すごいぞ!」
「『惚れ薬』? ああ、あれか、そう良かったな」
「相変わらずだな」
マッドは一度完成させたものに対しては急速に興味を失う。いつものことだ。
「それよりも聞いてくれ、今研究しているテーマだがな・・・」
「その話は今度きた時に聞くから、『惚れ薬』をくれ」
「ああ、そうか」
マッドはつまらなそうに惚れ薬の入っているビンを寄越した。

この一ヶ月間で一体何人の女を落としただろう。
あまりに簡単に女を抱けるので途中で数えるのを止めてしまった。
惚れ薬の使い方は完全にマスターした。
マッドの説では、人間のフェロモンは皮膚から分泌されているので、オーデコロンなどと同じように脈を打つ箇所に惚れ薬を塗りつけると、その人間のフェロモンと融合して、天然の数百倍の効果をもつフェロモン様物質となって周囲に漂うのだ。
量や薬の塗り方など試行錯誤を行って最善のやり方を見つけていた。
俺は親父の会社の役員をしているが、ガードが固いことで有名な美人秘書や人妻社員も落とせたし、銀座の高級クラブでお高く止まっているナンバーワン・ホステスも思いのままだった。
唯一の失敗は、風邪を引いて鼻が利かなくなっている女だった。フェロモンは鼻で感じ取るから鼻詰まりでは効果が薄くなるからだ。

だが、俺にとってはそんな女たちは予行演習に過ぎなかった。
俺のターゲットは女子中学生、それも処女を犯すことだった。

【その3へ続く】

[2009/03/14 06:00] フェロモン~さなえの場合 | トラックバック(-) | コメント(-)