2ntブログ
最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

月別アーカイブ

広告

リンク
ランキング
DTIランカー
FC2ブログランキング
RSSリンクの表示

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[--/--/-- --:--] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

従兄~かすみの場合(2) 

従兄の部屋はすぐ近くにある。

かすみの父と従兄の母は兄妹だ。
二人の父親たちは、祖父がオーナー会長をつとめる大企業の役員である。
従兄も大学卒業後はグループ企業の一つに入社することが決まっている。
従兄の両親は海外に赴任しており、従兄は大学の近くにワンルームマンションを借りていた。

「さあ、どうぞ」
従兄の部屋には以前母と一緒に来たことがあったが、一人で来るのは初めてだった。
この部屋に来るまでの十分ほどの間、二人は何も言葉を交していなかった。
かすみは従兄がどういう返事をしてくれるのかわからなかった。
あっさり拒絶されそうな気がする一方で、かすみの気持ちを受け入れてくれてファーストキスをしてもらえるのでは無いか、という淡い期待感もあった。
「コーヒーでいいかな」
「はい」
従兄がコーヒーに口をつけたのを見て、かすみも一口飲んだが、緊張し過ぎているせいか、コーヒーの味など全くわからなかった。
「さて」
いよいよ従兄が告白の返事をくれる。かすみは身構えた。
「結論から言うよ。僕はかすみちゃんのことが大好きだ。
 だが、まだかすみちゃんは子供だ。だから付き合えない。それが僕の返事だ」
「・・・付き合っている人がいるんですか?」
「今はいない。先月別れたばかりだ」
かすみは少しだけホッとした。
「だったら、付き合って!私、お兄様が思っているほど子供じゃありません!」
お嬢様育ちのせいで多少わがままで負けず嫌いのかすみは、憧れの従兄から子供扱いされるのはたまらなかった。
「かすみちゃん、まだ処女だろう。僕も健康な男だ。付き合う相手にはセックスを求める。かすみちゃんでは僕を満足させられない」
従兄はズバリと核心に踏み込んできた。
だが、かすみにはそれなりの覚悟ができていた。
今日だってもし従兄から求められてもいいように、かすみなりの勝負下着を着けてきていた。
「確かにキスもしたことの無い処女で何も知らないけど、お兄様が望むことなら、かすみは何でもします」
従兄はかすみを見詰めながら言った。
「言葉なら何とでも言える。本当にそれだけ僕のことを思っているかどうか試す。
 もし、かすみが僕を満足させることができたら、かすみと付き合う。
 もちろん、将来を前提としてだ。いいね?」
かすみの顔が輝いた。まさかそこまで言ってくれるとは、さすがのかすみも考えていなかった。
「はい。私、お兄様の言うことなら何でもききます」
従兄の口元が妖しく歪んだ。
「では、手始めにフェラチオをしてもらおうか?」
(えっ・・・)

【その3へ続く】

[2009/02/27 06:00] 従兄~かすみの場合 | トラックバック(-) | コメント(-)