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新体操~かなえの場合(1) 

「はい、練習終わり」
「ありがとうございました」
新体操部の部員たちの声が体育館にこだましました。
「えーと、かなえさん、話があるから体育教官室に来てね」
更衣室に行こうとした私はコーチに呼び止められました。
「はい」
コーチは私のあこがれの女性です。

私は私立白雪女子学園中学の新体操部に入っています。三年生になって、キャプテンをやっています。ウチの学校は余程のことが無い限りエスカレーター式に上に進めるので受験勉強の必要もありませんから、三年生も卒業するまで部活動をし四月に新しい体制に変わります。
ですから、私もまだキャプテンになってから二ヶ月しかたっていませんでした。
正直なところウチの学校の新体操部のレベルはあまり高くはありません。でも時々いい成績をあげる人も出てきます。
今のコーチもその一人です。白雪女子に初等部から大学までいて、その間新体操の全国大会にも何度も出場していました。去年から白雪女子の体育教師になりました。中等部と高等部をみています。
私が中等部に進学した時は大学の四年生で最後のシーズンでしたが、私にとっては憧れの選手でした。この人に憧れて新体操を始めたようなものです。
ですから、去年から新体操部のコーチになってくれた時には本当に嬉しかったのを覚えています。
コーチはとても優しく女らしい人で、決してレベルの高くない今の部を熱心に指導してくれています。
キャプテンになってからはいろいろと二人で部のことを話す機会も増えて楽しい毎日でした。

この日、大きな転機を迎えるとは、全く予想もしていませんでした。

【その2へ続く】

[2009/02/20 06:00] 新体操~かなえの場合 | トラックバック(-) | コメント(-)